鬼哭霊牙
(きこくれいが)

本作品の主人公。
鬼哭一族の頭領候補である霊馬と、伊賀の頭領の娘である胡蝶との間に、天正伊賀の乱の混乱の最中で生まれる。

赤子にして既に「間合い」の極意を体得するなど、多分な才能を発揮している。父の背におぶさりつつも数々の死線を潜り抜けてきた。 第六話で父と死別し、叔父である霊次に拾われる。

現時点ではまだ赤子であることので、今後どう成長していくかが見ものである。

前歯が2本しか生えていないので、大口開けて叫ぶとシリアスな場面でもちょっと間抜け。

鬼哭霊馬
(きこくれいま)

霊牙の父。親が鬼哭一族の掟を破り、外の世界へ逃げ出してしまったことから、哭一族頭領の元で苛烈な修行を受けながら育てられる。

人望もあり、腕も立つことから鬼哭一族の頭領候補に抜擢される。が、その立場を捨てて霊馬は鬼哭一族の里を出て胡蝶と共に生きることを選ぶ。

天正伊賀の乱で胡蝶を失った後は復讐鬼と化し、信長を討つべく暗躍する。

本能寺の変において明智光秀の協力を経て信長、そして生き別れの弟の霊次と対峙。激闘の末信長と相討ちになり、霊牙に希望を託して瓦礫の下に消えた。

得意技は4本の刃を駆使する鬼哭死方斬。


作中で子連れ狼のオマージュらしき描写が度々見受けられるが、(「…生まれて…間もない…お前じゃが今から父と共に…死地へまいるのじゃ…」のセリフ、逃げ道のない危機において赤子の霊牙を盾にする、明智光秀に対して用いた死方斬がお手玉の剣に酷似しているなど)霊馬のモデルは子連れ狼こと拝一刀なのだろうか。

胡蝶
(こちょう)

伊賀の頭領の娘。
瀬戸内海での任務の後、乗っていた船が沈んで四国沖に漂着していたところを霊馬に保護され、恋に落ちる。傷を癒してから故郷の伊賀に帰るが、その時点ですでに霊馬の子を身ごもっていた。他国の者と交わったということで罪を被り、落人村へと追いやられるが霊馬との生活に不満はなかったようだ。

天正伊賀の乱の最中で死亡し、その直後に霊牙を出産する。

黒飛
(くろとび)

伊賀の下忍。蝶とは幼馴染みで、淡い恋心を抱いていた。しかし、霊馬と共に帰ってきた胡蝶の姿を見て嫉妬に狂い、信長が伊賀の里に攻め込む手引きをする。仲間が胡蝶を殺した後に霊馬に襲い掛かるが、鬼哭死方斬の餌食となって死亡。

サト 黒飛の妻。おそらく、同じ下忍であると思われる。
霊馬が伊賀にやってきてからなのかそれ以前からなのかわからないが、裏では黒飛から虐待を受けていた。拘束されながらクナイを投げられて失禁するなど、マッキー節出力全開な展開を披露してくれた。
クナイを額で受け止めて死亡。

百地丹波守
(ももちたんばのかみ)

伊賀の忍者たちの頭領。胡蝶の父でもある。伊賀の掟を破った胡蝶とその夫霊馬を追放したが、天正伊賀の乱以後は霊馬の後見人として世話を焼いた。

織田信長
(おだのぶなが)

言わずと知れた戦国時代の猛将。
「霊牙」以外にも数々の漫画でネタにされてきたが、延暦寺焼打ちなどの暴挙のためか、好意的な役回りで登場することは少ない。

「霊牙」でも人を人とも思わぬ振る舞いをし、自らを神仏と名乗るなどやりたい放題である。謎の西洋人ベルザブを傍においており、逆十字をあがめていた。

本能寺の変にて、甲賀の手練れたちや「鬼」を従えて霊馬ら伊賀の残党を迎え撃つ。 激戦の末、霊馬にどてっ腹を貫かれた上に、首を深く斬られるなど、常人ならば即死確定の重傷を負わされたうえ、崩れ落ちる本能寺の下敷きとなって姿を消す。

その後、明智光秀が信長の首を捜索したが結局見つからなかった。
悪魔の側の人間として覚醒して、成長した霊牙の宿敵として立ちはだかるのであろうか?

ベルザブ

謎の西洋人。宣教師らしき風貌だが、首にかけているのは逆十字。 信長の王たる資質を認め、彼に付き従っていた。信長同様に、霊馬に深手を負わされ姿を消す。

名前の語感が「ベルゼバブ」と似ているのが気にかかるが……日本を悪魔の側の人間の楽園とすべく、織田信長に従っていたのだろうか?
今後の再登場が期待される。

明智光秀
(あけちみつひで)

言わずと知れた信長の家臣。本能寺の変だけで有名な人。
本作中では霊馬の協力者として登場。本能寺の変において、霊馬に復讐を遂げさせるべく尽力した。彼は何のために霊馬に力を貸したのかが謎。単なる人情なのか、はたまた甲賀の手勢や「鬼」とぶつけさせることで、自分の手駒を減らさぬようにしたかったのか……


(さる)

言わずと知れた後の天下人、豊臣秀吉。作中では直接は「猿」としか呼ばれていないので現時点ではこのように表記させていただく。 第一巻ではほとんど出番がない脇役。

どうでもいいことだが、個人的には「本能寺の変は秀吉の陰謀である」という山田風太郎の発想を推したい。結局本能寺の変で得をしたのは秀吉だけだし。

鬼哭霊次
(きこくれいじ)

霊馬の弟。兄は頭領候補として出世街道まっしぐらなのに対し、 彼は常に前線で血にまみれる戦いを続けてきた。 人を切り続ける中、屋敷で安穏と過ごしている兄に対する反感を高めていた。
盗賊討伐の任務の後、谷底に落ちて行方不明になるが、 甲賀の忍者幻井十右衛門に拾われて彼の手駒として働いていた。
「鬼」との異名を持つ。谷底に落ちた際に頭部を著しく損傷しており、麻酔作用のあるセンダンの煎じ薬でその苦痛を和らげている。ひとたびその効果が切れると苦痛のあまり眼に入る者全てを殺そうとする。
霊馬との死闘で胸を貫かれ絶命したかと思われたが、本能寺の変の後、瓦礫の中から這い出してきた霊牙の前に姿を現す。

得意技は敵を一撃で無数の肉片と変える微塵剣。

幻井十右衛門
(げんいじゅうえもん)

甲賀五十三家の一つ、幻井家の家長。
本来は木下籐吉郎の下臣だが、 信長に対し破壊活動を続ける霊馬に対抗すべく信長の元で働く。 霊次を使役できる唯一の人物。
霊馬に頭部を斬られた上、死方斬の流れ弾に当たり死亡。

和田金兵衛
(わだきんべえ)

伊賀の残党。 伊賀天正の乱の後、光秀の下に身を寄せる。

息子、金吾の首を携え、信長への復讐心に燃えている。 霊馬の身代わりとなるために自ら首を切って死亡。 彼と金吾の首は、光秀が霊馬を討った証として信長に献上された。

時野股十
(ときのまたじゅう)

伊賀の残党。楓の義父でもある。 本能寺の変にて霊馬と共に本能寺に突入する。 霊次の微塵剣から霊馬をかばって死亡。

草の権造
(くさのごんぞう)

伊賀の残党。 本能寺の変にて霊馬と共に本能寺に突入する。 気がついたら居なくなっていた(泣

竹田福左
(たけだふくざ)

伊賀の残党。 本能寺の変にて霊馬と共に本能寺に突入する。 大した活躍のないまま、 甲賀衆の吹き針に斃れる。

綺留楓
(きりゅうかえで)

伊賀の残党。 伊賀天正の乱にて、夫・騎一郎と息子・平太を喪っている。 本能寺の変にて霊馬と共に本能寺に突入する。 霊牙に乳を与えたり、霊次との戦いの時は霊牙の身を預かるなど、 伊賀の残党の中では比較的出番が多かった。 崩れ落ちる瓦礫に脚を潰されてしまう。
その後の描写はないが、おそらく霊馬同様瓦礫の下敷きになったのであろう。

川田流八
(かわだるはち)

伊賀の残党。 本能寺の変にて霊馬と共に本能寺に突入する。 大した活躍のないまま、 甲賀衆の吹き針に斃れる。

種火の利介
(たねびのりすけ)

伊賀の残党。 本能寺の変にて霊馬と共に本能寺に突入する。 彼の異名は、懐に仕込んだ大量の爆薬に由来する。 甲賀衆の吹き針を受けつつも、懐の爆薬を用い自爆。 大勢の甲賀衆を巻き添えにし、かつ信長の抜け道を潰した。
お里という孫がいたが、伊賀天正の乱にて死亡している。



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