藤田和日郎魂
無事入手完了。
のっけから、すっかり寂しくなった氏の頭部に衝撃を受ける。
最近、著者近影がイラストばっかりだったので、
作者を見るのは久々だったのだが、まさかここまで進行していたとは……
ロングインタビューの内容には「なるほど」と思わせられるものが多かったが、
その中でも特に共感を覚えたのは「少年漫画の持つ義務」。
それは子供達に希望を与えること。
子供達に未来のすばらしさを伝えること。
……アンハッピーエンドな物語やシニカルな物語の魅力もそれはそれであるのだけれども、
メインターゲットが子供である少年漫画においては、
少年達に「人生とはこうあるべきだ!!」という理想を叩き込まずばなるまい。
「伝文」の中では久米田氏のメッセージが気になった。
シーモネーターだのインモー・ジョーンズだのホーモ・アローンだの、
どうしようもないベタな下ネタを連発していた当時の氏さえ、
ドン引きしたという藤田和日郎の下ネタとは一体……
あと、伝文の中に雷句氏と椎名氏の名前がなかったのは残念。
前者は既に小学館と絶縁状態だからしょうがないとしても、
作中にうしおや麻子を登場させていた前科がある椎名氏のメッセージがないのか……
巻末の月光条例は良くも悪くも悪乗りの一言。
「月打」されたからくりの主役三人がシメていたのは、
顔無し、アルレッキーノ、パンタローネ、コロンビーヌの4人。
……ドットーレ……!!
彼だけハブにされたのは単に物語中盤でフェードアウトしたからなのか、
それとも彼だけは後期ボディが存在しないからなのか……?
とまあ、なんだかんだで大枚はたいて買った甲斐があったと思わせる逸品であった。