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NEW COMER VOL:30 戦いのレベル

<あらすじ>

人が宙に浮く究極のバトル!!(アオリ)

リッツォに吹っ飛ばされたかのように見えたディーノだったが、
彼もまた跳躍により衝撃を殺していた。
しかしそこは百戦錬磨の殺人者リッツォ、
ディーノの着地タイミングに合わせて攻撃を仕掛けに向かう。
ところが、リッツォの拳がディーノの足に当たるかと思いきや攻撃はすりぬける。
ディーノは看板につかまり、再びリッツォの頭上へと舞い戻っていた。
そのまま器械体操の如く一回転し、リッツォに浴びせ蹴り。
それを紙一重で避けるリッツォ。

ディーノの素人らしからぬ動きを見て、
リッツォはディーノがF・A・Sのレベルを4まで上げているのではと推察。
F・A・Sは身体機能の強化倍率をレベルによって制御しているが、
レベル4まで高めるとあまりにも大きすぎる負荷のために、
装着者の肉体にダメージが及ぶという。
そのため、F・A・Sを戦闘に用いる場合、レベル2~3で用いるという。

だが、ディーノのF・A・Sレベル設定は3。
彼の強さの秘密は他にあった。
彼は、リッツォへの復讐の為、イスラエル軍にて格闘術クラヴマガを学んだのだ。
そこへ唐突にリッツォの回想。
リッツォがアフガンで殺した男が『神からいただきたもうた薬』について言及する。
その男をリッツォがきっちり殺して回想終了。
クラヴマガ戦闘術によりリッツォを圧倒するディーノ。
リッツォに組み付き、その首を快音と共にへし折る。
その様子を見たリッツォの仲間は、「神の薬」が必要かもと口にする。
ところがどっこい、突如嘔吐してリッツォから離れるディーノ。
先の快音はリッツォの首が折れた音ではなく、
リッツォの肘打ちでディーノの肋骨がへし折れた音であった。

実はリッツォは全力で戦っていたのではなかった。
彼のF・A・Sのレベル設定はもともと『2』。
それを『3』まで高めたのであった。

「素人が…たかだか一年軍で訓練を受けたくらいで
 生まれついての殺し屋のオレに太刀打ち出来るわけねえじゃねえか」

そしてリッツォはディーノに接近し、膝蹴りでディーノの頭部を粉砕した。
……かに見えたが、その直前、ディーノはF・A・Sのレベルを禁断の『4』まで高めていた。
バク宙で膝蹴りを交わし、そのまま両手を地面についてリッツォの顎に蹴りを一閃。
レベル4の負荷によりディーノの腕は砕けたが、
今度こそ攻撃はリッツォに命中(多分)。

「レベル…ブオウッ(4)!!」

変な悲鳴をリッツォが上げて以下次号。


……今回の話は、今までのエピソードのうち、
もっとも面白く最も質が高いように思われる。
息をつかせぬ攻防の応酬に、各所に組み込まれた伏線。
『神の薬』は勿論、F・A・Sのレベル設定についても着目したい。
戦闘に用いるレベルは3まで、4では肉体にダメージが及ぶとの説明だが、
作中のレベル設定用ダイヤルを見ると、レベルは5まで存在する。
まあ、これは有体に言うと『界王拳○倍』なのだが、
要するにディーノにとってもリッツォにとっても、
まだ力の引き出しはある、ということになる。

実力的にも物語内の立ち位置的にも、
どう考えてもディーノが勝てるはずはないし、
今回の描写でも基本的にはリッツォが一歩上をいっているのだが、
まだこの戦いの行く末はわからない。
慶子到着時点でどのような結末を迎えるのか、
そしてここに慶子がやってきたらどうなるのか、
いい意味で先が読めない展開である。
次号に期待。


……ところで、F・A・Sに何であんな無茶なレベル設定が存在するのかと思ったが、
F・A・Sは障害を持つ人が通常通りの力を発揮できるようにするために造られたので、
そもそも常人がフルパワーで使うことを想定していないのだなと気がついた。
……あれ、そうだとすると「力を地面に逃がす」という機構は必要ないはずだが……?
うーむ、安全装置的な意味合いか?

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