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ゴッドサイダーセカンド 第二部 冥府地獄編 PART1『ヴェスヴィオの道』

ギリシャいちの吟遊詩人オルフェウスには
エウリュディケという美しい恋人がいた
ふたりは幸せな日々を送っていた
しかしある日悲劇が訪れた
毒蛇に噛まれ最愛のエウリュディケが死んでしまったのだ
オルフェウスは恋人の亡骸を抱き誓った
エウリュディケを死者の国から取り戻す事を
冥界の王ハーデースの下から取り戻す事を…
そして彼はヴェスヴィオ火山の洞窟の中の道を降りて行った
現世と冥界を結ぶ暗く長い道を……


失ったものを取り戻すため
あえた地獄の道を選ぶ…
それが神の側(ゴッドサイド)の生きる道!!(アオリ)


霊麒とベルゼバブの力によって世界中に生じた裂け目。
そこへ落ちた者たちは皆、生きながらにして冥界へと運ばれてしまう。
そして冥界へ落ちた者たちは、天上から注ぐ光から外れてしまうと即座に白骨化してしまう。

「魔王よ
 この不快なる惨状がお前の作り出した巨大なる邪気のせいだというのか…
 その力が我が冥界に無数のヒビ割れを起こし
 そのすき間から入る太陽光によって
 冥界でありながら現世と変わらぬ場所を作り出しておると…
 まるでエウリュディケを連れ戻したオルフェウスが通った道…
 冥界でありながら生者が通れる道…
 ヴェスヴィオの道を無数に作っておると!!
 …死臭もせぬ生者がこの冥界を…
 我の世界を自由に歩いておるとは不快だ
 実に不快だ…」

長い独白を続ける鎧の男、その正体こそまさしく冥府の主ハーデース。
そして彼の傍に立つ、Tバックを装着した無闇に露出度の高い女は、彼の妻ペルセポネー。

閑話休題。
冥界の川の中にある『ヴェスヴィオの道』。
そこへ落ちた者たちが、水の中から顔を出す。
その中には、なんと霊麒の無二の親友、シミチンが!?


「だ 大丈夫か石山さおり!!」

一緒に落ちたらしいクラスメートに声をかけるシミチン。
何故にフルネームで呼ぶのか?

「だ…大丈夫よ清水(シミチン)君…」

清水と書いてシミチンと読む!!
何気にシミチンの本名初公開である。
下の名前が分からないけど。
そして、石山さおりに抱きつかれて顔を赤らめるシミチン。
今ここにシミチンの絶頂期到来。
と、そこへ一艘の舟が近づく。

「お前達……
 見た所10代なのに…堂々と私の目の前で抱き合うとは
 立派に冥界第二園「邪淫地獄」に落とされる資格を持っているよ!!」

舟をこぐは、アケロンテ河(三途の川)の渡し守カローン。
冥界へ訪れた生者をヴェスヴィオの道から引きずり出すべく、「死者の投網」を投げつける。
文字通り一網打尽にされるシミチンたち。
大勢の人間が次々と白骨化してゆく。
シミチンと石山さおりの命は風前のともし火。

その光景を離れたヴェスヴィオの道から眺める一人の死神。
顔を覆う髑髏をはずすと、その下からは霊麒の顔が……


叫び声が轟く世界!!
霊麒 地獄の扉を叩くのか!!(アオリ)


結局冒頭と最後に顔見せしただけの主人公。

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