ゴッドサイダーセカンド 第二部常世の門編 PART27 虐殺の王
昔インドに仏陀の弟子でシンジャという者がいた
その者は旅の途中貧しい一軒の農家に立ち寄った
そこには飢えた幼い姉弟が暮らしていたが
土地は痩せ作物も実らない状態であった
このままでは命も一年もつかどうかわからなかった
しかしその時彼の頭の中に素晴らしい考えが浮かんだ
「そうだ 自分にはこの身体があるではないか」と
そしてシンジャは迷わずに己の身体を土に埋め息絶えた
数ヵ月後その身体は肥料となりやせた土地に作物の芽をふかせた
彼の思いが死ぬ事により天に通じたのだ
彼は世俗にまみれた邪命を捨て正命を得たと謂われる
人のため…いやこの世のために死して本当の生を得たのだと…
そうまぎれもない正命を!!
ゴッドサイダーセカンド 第二部常世の門編 PART27 虐殺の王
「ヴァルキューレ――ッ!!」
ベルゼバブの攻撃を受け、力なく落ちてゆくヴァルキューレ。
「ホホホホホ
その傷を治癒させる有光の浄化光は使えません!!
つまりヴァルキューレは死ぬしかないというわけです!!」
「…本気じゃ…蝿の帝王が…
悪魔の副王が本気になりおった」
そして、尊越様の背中に輝く十天闘神図像のうち、
ヴァルキューレの守護神安頁折羅天から突如血が噴き出す。
「ホホホホ
これから全てが血を吹くのです
神の側の最後の切り札といわれる十天闘神全てが
前次元の鬼哭霊気との闘い以来完全に覚醒したこの蝿の王渾身の必殺遊具
ワラキアの鞭によってね」
イメージ映像、霊気の胸を背後から貫くベルゼバブ様。
ジャンプ時代のオリジナル映像です。
それはそうと、ヴァルキューレは突然、脈絡なく、
いきなり利盈との出会いを回想しながら息絶える。
そしてヴァルキューレの魂は、死神によって常世の門へ連れ去られてしまう。
そして利盈も突然、脈絡なく、
いきなりヴァルキューレの事が好きだったとカミングアウト。
怒りのあまり、ベルゼバブ様に特攻する。
その背には無数の腕、無数の剣。
そして守護神帝釈天、阿修羅王のヴィジョン。
怒りが利盈の眠れる力を呼び起こしたか、いつもより剣を多く出しております!
しかも例によって剣のデザインは全て別。
芸が細かい利盈。
「食らえ億手斬舞!!」
しかし相変わらずネーミングは適当だった。
千手斬舞よりも10万倍強力な剣の嵐は見事ベルゼバブ様に斬り込んだが、
その剣は全てベルゼバブ様に触れた部分から腐り落ちていた。
「お前達…所詮人間に毛のはえた神の側の人間には理解できぬであろう
悪魔さえも超えた不死身の存在がどういうものなのかを
ある土地では破壊の神とまで称され
ギリシャのアクチウムの神殿では
神々が私を恐れるあまりアポミュイオスの名の下に生贄まで捧げた
この悪魔という個を超越した…破壊と腐敗の象徴としての私を…
ワラキアの鞭とは敵兵を一万人串刺しにして殺したという
ドラクラ公ブラドシュペシの愛用した鞭の名…
その鞭は囚人の拷問及び処刑に使われたという…
拷問の時は神経に入り込み激痛を与え
処刑の時はまるで夢心地で眠るように安らかに死を与えた!!」
利盈の周りから襲いくるワラキアの鞭。
利盈はそれらを斬り払おうとするが、
ワラキアの鞭は大リーグボール3号のように剣を避ける。
「ホホ…綿毛のように軽いものに風は禁物ですよ」
そしてワラキアの鞭が利盈の胸を貫いた……
十天闘神図像の帝釈天までもが血を噴き出す。
「十天闘神の真の力…とは邪命を捨てて正命に生きた時に発する力…
ヴァルキューレ…利盈…お前達の命を…血を…生かす力が…ここに…ある
この曼荼羅の中心がお前達全員を正命へと導くのじゃーっ!!」
全員死ねってことかい!!?
というか、だったら有光をあんなに必死に助けようとしたのはなんだったんだ――!?
散り行く命に最後の手段とは…!!(アオリ)
なにやら明王伝レイ(第1部)の終盤のような展開になっていまりました。
(八大童子ほぼ全滅⇒魂は不滅⇒八大童子全員集結)
終わりが近いのか――!?