ゴッドサイダーセカンド第二部 常世の門編 PART20 常世の門・地獄の門
「十天闘神の9人目がすぐそばにいるだと!?」
「ホホホホホそんなものが揃おうがもう遅い!
新魔王霊麒様も誕生され悪魔貴公子ベリアルも復活した!!
そして天界の門もじき砕け散る!!」
万魔殿の力により、天界の門の各所に亀裂が走って行く。
と、その瞬間、天界の門にはめ込まれていた玉の一つが外れ、
高速で万魔殿へ向かって飛んできた。
そしてッ!
その中に浮かぶシルエットはまさか……ッ!!!
「遅くはないぞベルゼバブ!!
天界の門が砕け散らぬように!!
すぐにでも新しき神の側の人間が
行動を起こしよるわ!!」

「尊越!!」
天を割る死闘再び――――!!
読者の魂を割る尊越再び――――!!
座禅でギュ―――――ン キ――――ンと高速飛行!!
これがッ! これがッ! これが『尊越』だッ!
そいつにふれることは死を意味するッ!
人間も人道も道徳も『尊越』には関係ない!
判断は全て『悪魔の側か否か』によって行う!
そんな記念すべき損悦様の豪快な再登場をベルゼバブ様は華麗にスルー。
目覚めた悪魔貴公子ベリアルに敵を抹殺するよう指示を出す。
装甲体に身をまとうベリアル。
そして、霊麒には天界の門を打ち破るよう丁重にお願いするも、
霊麒はあっさり拒否。
霊麒が神の側に立ち返ったかと思い色めき立つ十天闘神だが、
尊越様はそれに水をかけるようなことをのたまう。
「……聞け…利盈…
霊麒の守護神 毘廬遮那像はいまだワシの背中の十天闘神図像の中で…
消滅したままになっておる!!」
霊麒が崩そうとしていたのは天界の門ではなく、
祖父である魔王が封じられた地獄の門『常世の門』であった。
現世と地獄を結ぶ、その門の所在は如何に?
そこで尊越様は、天界の門に鬼子母神像が浮かび上がったのを認める。
「そうか 光と闇は表裏一体!!
まさかそれを霊麒は鬼神の勘で感じ取って!?」
「ウオオオオオオオ 重爆炎血破弾!!」
今ここに20年近くの時を経て、血破弾が復活した!!
霊麒の放った血破弾は天界の門へ向けて一直線に飛んでいく。
血破弾が天界の門へ直撃した瞬間、
天界の門はルーレットのように激しく回転し、
ピタッと止まったところで天界の門は常世の門へと変じていた。
「ま まさに善と悪…
光と闇は表裏一体…
鬼子母神の顔が浮かび上がる伝説は聞いた事があったが
まさか…ここに…
常世の門(地獄の門)が存在しておったとは!?」
15年も天界の門を守っていたくせに、
門の裏側にそんなものがあったことも知らなかった神の側の皆様。
そして霊麒は魔王を救うべく、
竜子と共に常世の門へ向かってゆく。
「ダメーッ霊麒――っ!!
焼き払ってロクサーヌ
霊麒も「万魔殿」もっ」
叫ぶ智子だが、優柔不断のロクサーヌは
霊麒と万魔殿を交互に見ながらどっちを狙うか迷ってしまう。
だが、尊越様曰く、常世の門は容易に開かず、
万魔殿の力も弱まっているので焦る必要はないという。
見ると、万魔殿の各部にヒビが入っていく。
万魔殿が9人目の十天闘神によって浄化されつつあるのだ。
万魔殿の上にいるのは三人。
智子、ラウルレシア先生……そしてベリアル。
万魔殿の崩壊はベリアルの足元から始まっていた。
そこには禍々しい悪魔の側の装甲体ではなく、
神々しい神の鎧に身を包んだベリアルが立っていた。
元々力天使だったベリアルは、
神の側の人間智子の中で再生した事により、
天使として、新たな十天闘神として立ち返ったのだ。
そしてベルゼバブ様は、
かつての恋人であるベリアルを殺す決意を固めるのだった。
嘗て恋人だった人よ…
その裏切りを…死をもって償い給え――!!(アオリ)