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聖結晶アルバトロス・クレイン様の炎耐性に対する考察

先週のサンデーでその中ボスっぷりを
大胆アピールしたアンチモンのモノバイル、クレイン様。
クレイン様が名乗りを挙げたときに気になったのが、
その素体である『アンチモン』という元素。
普通に生活してる人にとっては聞きなれない元素かと思われますが、、
これはゴム・プラスチックなどの石油製品に、
火災防止を目的として添加される無機系難燃剤の一種。
この『難燃効果』が転じて『炎耐性』に繋がるのではないか、
というような事をクレイン様初登場時に考えましたが……
で、彼(彼女?)は見事にユウキの燃える
聖結晶パンチをこともなげに受け止めたわけですが。
ですが、これをアンチモンの難燃効果に
よるものと考えるのは早計過ぎます。

まず、ここで間違えてはいけないのは、
アンチモンに難燃効果があるとはいっても、
アンチモンは燃えにくい』ということではなく、
アンチモンは他の物質の燃焼を阻害する作用がある』ということ。
仮に難燃効果で炎の拳を防いだとするならば、
それは『ユウキの炎を消し去る』ことで防ぐはず。
ですが、ユウキの拳は受け止められても依然燃え続けたままです。
そもそも聖結晶の拳による攻撃は、
床をぶち抜くなどの明らかな人外の力+炎攻撃という、
ロマサガ風に言うなら『殴+熱属性ダメージ』。
その炎だけを防いだところで殴属性は構わず通ります。
それを真正面から受け止めたと言うことは、
単純にユウキとクレイン様のパワー
(攻撃力と防御力?)に差があっただけ、
というように考えた方が妥当です。

炎耐性を論ずるには、難燃性だけではなく、
融点の度合いや耐酸化性、耐熱性、耐燃焼性といった
物性から語る手もありますし。


(マメ知識)
ちなみに強い難燃効果を持つのは
単体のアンチモンではありません。
実際に石油製品に混入されるのは三酸化アンチモンですが、
別に三酸化アンチモンに難燃効果があるわけでもありません。
アンチモンはハロゲン系難燃剤と組み合わせることで
初めて難燃効果を発揮する『難燃助剤』なのです。
厳密に言うと、難燃効果があるアンチモンの化合物は、
臭化アンチモンなどのハロゲン系化合物。
流石にここまで細かい原理を知って漫画を描け、
とは言いませんが念のため補足。

本考察を書く上で必要な論文を送ってくれた大学の同期に感謝。

コメント

 どうもですへっぽこです。
 この度はコメントありがとうございましたです。
 この考察も大変参考になりました。
 わざわざ論文まで取り寄せて考察したんですね……
 適当にぐぐって終わりの私とはそりゃ説得力が違うわなー。

 で、せっかくなので、それについて少しだけ、自分の意見を言わせてもらいます。

 まず、アンチモンの扱いについて。
 この考察では「アンチモンは他の物質の燃焼を阻害する作用がある」ことが強調されており、
ゆえにクレイン様の能力を「『ユウキの炎を消し去る』ことで防ぐはず」と書かれていますが、
私としては、どっちにしろ「クレイン様=燃えない」ということではないかと考えています。
 つまり、アンチモン自身が燃えないのであっても燃焼阻害効果のある金属であっても同じで、
「アンチモン=燃えにくい」というイメージがあれば、
それが増幅されてモノバイルに反映されるのではないか、ということですね。
 本当は感想でもそういうニュアンスで書いたつもりだったのですが、
 よく読むと全然違う風に取れますね、反省……。

 で。
 なぜ私がそんな結論に至ったのかというと……

 まず引っかかったのが、チタンや珪素・亜鉛は聖結晶の炎で燃えているのに、
なぜかクレイン様だけは全然燃えなかったという点です。
 これは単純な力の差に理由を求めるより、
やはりアンチモンの難燃性イメージが絡んでいるからと考えた方が自然です。
 若木先生が「MAR」や「ガッシュ」みたいな属性無視ダメージ描写をする人ならともかく、
現段階ではそういう風にはちょっと思えないのです。
(例えば、敵も味方も攻撃を喰らったらちゃんと痛いと言ってますからね)

 しかしモノバイルが素石の性質を忠実に受け継ぐ場合、
アンチモン単体では炎を防げないのは鳴なゆさんの書かれた通り。
 ですが現実に、アンチモンのモノバイルであるクレイン様は
「単体で」ユウキの炎を受けて平然としています。
 「酸化アンチモンはハロゲン系化合物と組み合わせることで初めて難燃効果を生む」
のにも関わらず。

 もしユヒナが第17族元素(ハロゲン)のモノバイルであったとしても、
あのシーンではユヒナは動いていません(ユウキの背中側の離れた場所にいました)。
 ゆえに、クレイン様は一人でユウキの炎を浴びても燃えない、と考えられます。

 つまり、ここですでにアンチモン本来の性質と
クレイン様の性質の間に齟齬が生まれているということになります。
 これは、「アンチモンの性質は『燃えない』ではなくて(化合して)『火を消す』」、
イコール「クレイン様に炎耐性がある場合、炎を消すという形を取るはずだ」という議論が
すでに成立するとは限らなくなっている、ということです。
 実際、それが成立するのなら「アンチモンは単体では意味をなさない」ことも
モノバイルの性質として成立しているはずですし……。

 なので、私はこの齟齬を埋めるために
「モノバイルには大まかなイメージが利用されている」のではないかと考えています。
(この「イメージ」を感想では「性質」と書いてしまったために
 ワケわかんなくなっちゃったんですが……ごめんなさい、訂正しておきました)
 アンチモンにはなんとなく燃えないというイメージがあるから、モノバイルも燃えない。
 モノバイルの性質はハロゲンとか難燃助剤としての役割などといった難しい話とは関係なく、
これくらい簡単な話で済むんじゃないのかな、と思うのです。
 
 ということで結論として、クレイン様がユウキの炎パンチを受け止めることができた理由は
単純なパワー差だけではなくて、やはり炎属性の無効化も絡んでいるのではないか、と思います。


 なお、ユウキの炎パンチには「炎属性」の他に「怪力での殴打効果」もある、
 という点についてはまさにその通り。異論はございません。完璧に見落としてました。
 だから実際、クレイン様には相当なパワーがあると見て良いのではないかと思います。
 それが炎の無効化とは絡んでいなくても。
 
 長々と失礼致しました。

いつもお世話になっております&
コメントアリガトーゴザイマース!

クレイン様の件について指摘いただき、
ありがたいと思うとともに汗顔の至りに存じます。
あの考察は理屈をこねてる割に、
肝心なところで言葉足らずでしたので、
せっかくですのでここで補足をば。

モノバイルの素体と能力の関係については、
ぴーすけさんの仰るとおり
素体の「なんとなく」「大体」な
特性が反映されているものと思います。
アンチモンのクレイン様についても、
『熱』に対する抵抗、
というイメージが適用されるものと思います。
それ以外にあんなマイナー元素を
ボス敵に結びつける理由が分かりませんし。
ただ、もしもクレイン様に聖結晶の拳が利かなかった理由が
クレイン様自身の熱耐性のみによるものであるとするならば、
逆に言うと『熱耐性を持たないモノバイルは聖結晶で一撃死!』
というようになってしまう気がするのです。

聖結晶の拳を防ぐには熱耐性が必要なのか、
それとも単純な防御力で充分なのか。
これまで倒した雑魚2体については、

『チタン』……燃焼する
『亜鉛』……融点が低い
(あの後調べましたがチタンは燃えるらしいです)

と、両者とも『熱に弱い』と言えなくもない特性を持つため、
そこのところがはっきりしないです。
個人的には、以降に出現する強敵モノバイルとの戦いで
そこのところがはっきりするのではないかと思います。

また、個人的に気になるのは、
クレイン様がユウキの拳を受け止めた場面で、
全く『燃えない』ということが取り上げられていなかったこと。
「聖結晶の力はこんなものではない」
「片手で受け止められた」
という具合に、『能力が通用しない』というより
パワー不足が強調されているように思えました。
後にクレイン様の熱耐性が明らかになったとしても、
あの場面に限っていえば聖結晶が通じなかったのは
ユウキの力不足が利いているのではないかと私は解釈しました。


ちなみに、アンチモンの具体的な燃焼阻害機構については、
漫画で出すにはあまりにも深すぎる話なので、
私もそれについては気にしていません。
あれは化学系の授業とかホームページとかのレベルではなく、
学術論文誌や専門誌クラスの内容になりますので。
あそこまで引き合いに出したら、
からくり14巻の「長イスの下」発言並みに
読者を置いてけぼりにすること請け合いです。
(あれもマイナー業界のマイナーエピソードでした……)
所詮は、マメ知識というやつで。

長文については私も長文書きなので問題ナッシングですし、
話し合いは同じ見解を持つ人間よりもむしろ、
異なる見解を持つ者同士がするほうが建設的だと思いますので、
何か気になる事があったら、是非ガシガシ突っ込んでやってください。
せっかくのコメント機能ですし。

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