NEW COMER終了
というわけで、NEW COMER終了。
というか、完全な打ち切り。
一応『第一部完』なのだが、第二部が始まることはないだろう……
ここまで無理やり詰め込んで宿敵を倒しテーマらしきものを昇華した時点で、
こんな終わり方でもこの作品は『完結』してしまったのだから。
短命に終わってしまったこの漫画だが、
切られてしまったのにはそれなりな理由があるようにも思える。
漫画にダメ出ししても生まれるものなど何もないとは思うのだが、
それでも敢えてその理由を考えてみると……
全編通して起伏の乏しい展開
これがかなり大きいと思う。
キャラクターが延々と話しているだけだったり、
『話が動いている』と感じられない話が多かった。
その最たるは単行本1巻分丸々費やしてしまったプロローグだろう。
『新しい慶子はサイボーグではなく超人的な肉体の持ち主』
これをキチンと説明するのが5話になってしまっているし、
その慶子が実戦で戦い始めるのはなんと18話。
いくらなんでも遅すぎる。
さらに、ミケーレ邸での戦い以降すぐに説明モードに入ってしまう。
山場であるアクションシーンが少ない上に、
それ以外の部分が起伏に乏しい説明シーンばかりでは、読者を引き付けるのは難しいだろう。
ちなみにゴッドサイダーセカンドの時も同じ傾向があったのだが、
集英社時代の巻来作品には一切見られない。
ギルファー、メタルK、ゴッドサイダー、グリーンアイズ、
ミキストリ、たそかれの夢、迷宮魔術団、ヘルバスター、霊牙については、
全て第1話で世界観や作品の方向性が明確に示されており、
その中でしっかり起承転結を描ききっている(『次回に続く』的なヒキの場合でも)。
ところが、セカンドやNEW COMERの場合だと、第1話だけ見ても何がなんだか分からない。
台詞の数は多いものの、遠まわしな人物紹介や伏線張りばかりで、
一番肝心な作品の方向性を提示できていない。
個人的な推測だが、これは編集部の方向性が大きく影響しているのではないだろうか。
第1話に必要な要素をきっちり詰め込ませる集英社と、放任主義?のバンチ編集部の差か。
(余談だがバンチは他にも『起伏の乏しい作品』が多いように思える。
ちょっと前にやっていた『乱人』はそれが酷過ぎた)
次回はアッと驚く新企画を準備中との事ですが……
REVENGERとして蘇ったにも関わらずあっさり返り討ちにあったNEW COMERの事を、
しっかり反省点として受け止めて次に生かしてもらいたいものです。
とりあえず『主人公が何者なのか第1話で全部説明すること』さえしてくれれば……